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2010年4月11日 (日)

両面ブレッドボードを作ってみた。

 それは、ある3時間の出来事。 はじまりはツイッターのこのつぶやきだった。

「だれか裏からも挿せるブレッドボードとか作らないかなぁ 」

 面白そう!?便利かも!?作れるのか!?いろんな想像・構想・興味が頭を駆け巡った。そして次の瞬間にはもう実現方法が浮かんでいた。単純に2枚のブレッドボードを背中合わせにくっ付けりゃ良いんだよね。まったくなんの捻りもない、当たり前の発想である。ただしかし、これをそのままつぶやき返しても何の面白味も説得力もない。ならば、作るしかないよな。こんなストレートな発想である作るなら他の誰かがやる前にやっつけてしまわなければ、と何処か方向が外れだした感情に突き動かされるように工作をスタートした。

 まずは使用するブレッドボードの選択である。作成可能を実証のための工作であること→作った後にどうするかは後で考えるとうか、使わなくてもよい(最悪捨ててもよい)、工作のスピードが大事な事→必要最小限の大きさでよい。という事で、秋月の一番小さいブレッドボードを使うことにした。 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-02727/ このブレッドボード、リンク先にも書かれている通り、丸ピンソケットが刺さらないちょっと残念な一品である(下の写真左)。SparkFanのミニブレッドボードも小さくて日本人の心に訴えかけるようなかわいさがあるが、こちらは穴の形が丸なので、なおさらかわいいブレッドボードである。それだけに、使い勝手の悪さがなんとももどかしい。このブレッドボードが手元にちょうど2枚余っていたので、採用決定。

Photo

実は現在販売されているのは、丸ピンソケットも刺さる改良版の様である(上の写真右)。

 では、さっそく作成開始。まずは裏の両面テープを剥がす。これが結構難儀した。両面テープに厚みがあり、接着面が取れてもブレッドボード側にまだ残ってしまう。指でこするようにしたり、セロハンテープの貼り付け・剥がしを繰り返したり、あの手この手でなんとか1枚目の両面テープを除去・・・・と思ってひっくり返したら、あれ?こっちは改良版の方じゃないかorz。スピード大事の工作だと言うのになんという失態!しかしこっちを2枚つぶすのはもったいない。気を取り直して旧版の両面テープ除去を開始。なぜだかこちらは素直に剥がれてくれる。改良版に費やした時間より速く2枚のブレッドボードの両面テープを除去できた。

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 さて、次はこの2つのブレッドボードを背中合わせに張り合わせる訳だが、そのままケースを張り合わせるだけでは、中の金具が接触していなくて裏表で導通しない場合もありそうだ。それでは意味がない。ツイッターで写真を紹介するだけなら、別にそれでも構わないのかもしれないが、それに納得いかない自分がそこにいた。なので、金具同士を背中合わせにくっつける事に挑戦した。最初は背面すべてを半田で張り合わせようと思ったが、いかな共晶半田といえども、そうそう簡単に流れてくれない。そこで小口を責めることにした。金具を背中合わせにした状態で、ヒートクリップに挟み、小口にはんだを軽くなでつけ、ぎりぎり繋がった状態にする。これでなんとかなりそうだ。(下の写真、囲み部分)

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 目処が付いたら後はひたすら作業をするだけである。

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 途中、ヒートクリップが面倒になって手づかみにしたり、半田が付きについ場合にフラックスを塗ったりと、だんだん作業効率も上がってくる。そして、カバーにハメ直してのチェックも良さそうだ。あと一息。

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 最後に反対側のカバーを被せて完成。写真をアップしてツイッターで報告。ネタ元の方にも喜んでいただけたようだ。

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 作ってみて分かったのだが、ICを挿す部分の両側を全部裏表導通させてしまうと、あまり拡張された感じにならない。一つのラインにさせる穴の数は増えるが、ラインの数が元のブレッドボード1枚の時と変わらないからだ。両面にICを挿すのも少々無理がある。もしかすると片側だけ両面導通で、もう片方は両面絶縁にしておいた方が良かったかもしれない。

 ともあれ、世界初?の両面ブレッドボードがここにあるのだ。どう使ったら便利になるのか、これからじっくり考えてみたいと思う。また、もしこのページをご覧の方でアイディアがあったら、是非とも教えていただきたい。

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コメント

両面ブレッドボードがあれば、ボリュームや7SEG・LEDやスイッチなどのメインパネル側と裏面の部品実装側を分けることがとても便利だなと思っていました。今度この手法で試作してみます。

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